• Web・IT
  • 11時00分
  • 文:宮島三緒
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  •  
  •  

はてなの上場準備を支えたミロク情報サービスの財務会計システム「MJSLINK NX-I」 導入経緯や活用を経理部長が振り返る

はてなの上場準備を支えたミロク情報サービスの財務会計システム「MJSLINK NX-I」 導入経緯や活用を経理部長が振り返る

株式会社はてなが2016年2月24日、東京証券取引所マザーズに上場しました。上場準備の一環として、ミロク情報サービスの財務会計システム「MJSLINK NX-I」を導入してから約3年。その間に、連載企画として「導入の経緯を振り返る座談会」「ミロク・はてなCFO対談&担当者対談」を実施しました。完結編となる今回は、はてな経理部長が上場を支えた財務会計システムについて振り返ります。

(※この記事は、株式会社ミロク情報サービスの提供によるPR記事です)

■ 過去2回の「ミロク情報サービス×はてな」対談記事を振り返る

はてな×MJS 財務会計システム導入~現在まで はてな×MJS 財務会計システム導入~現在まで

ミロク情報サービスとはてなの上場準備との関わりがスタートしたのは2013年。上場準備に取り組むはてなは、会社の仕組みを変えていく中で、ミロク情報サービスの財務会計システム「MJSLINK NX-I」の導入を実施しました。2013年9月にはその経緯を、さらに2014年10月には導入の効果を、それぞれ担当者が語り合いました。

【第1弾】「MJSLINK NX-I」導入編
導入編のポイント
  • 上場準備を機に、内部管理体制を強化するため新しい財務会計システムの導入を検討
  • 中堅・中小企業向けの製品の中から、機能ラインアップの豊富さをポイントとして選定
  • 「MJSLINK NX-I」導入の決め手はコスパと手厚いサポート
はてな、上場準備でミロク情報サービスの財務会計システム「MJSLINK NX-I」を導入 はてなとミロクは「マニアックさ」がよく似てる!?|特集|株式会社ミロク情報サービス (2013年09月25日)
【第2弾】「MJSLINK NX-I」稼働編(CFO対談)
稼働編(CFO対談)のポイント
  • はてなCFOの役割は「お金を管理すること」「社長から独立した役割として、お金の使い方について意見を言うこと」
  • CFOに必要なのはすぐに「Yes/No」を決めることではなく、どんな選択肢があるかさまざまな方向から考える力
  • システム稼働後はコールセンターのサポート利用にシフトしスムーズに運用
ミロク情報サービス×はてな、CFO対談 「上場の意義」と「CFOのやりがい」を語り合う|特集|株式会社ミロク情報サービス (2014年10月21日)

そして第2弾の記事から1年4ヶ月。はてなは東証マザーズに上場を果たしました。上場準備段階での選定から上場に至るまで、はてな経理部長の堀内潤一があらためて「MJSLINK NX-I」について振り返ります。

コンセプト|MJSLINK NX-I|ソフトウエア|企業のお客様|株式会社ミロク情報サービス コンセプト|MJSLINK NX-I|ソフトウエア|企業のお客様|株式会社ミロク情報サービス

■ 「MJSLINK NX-I」がはてなの上場準備に果たした役割とは

――上場に向けて財務会計システム「MJSLINK NX-I」を導入し、約3年がたちました。「MJSLINK NX-I」が上場準備において果たした役割について、あらためてお聞かせください。

堀内潤一 株式会社はてな コーポレート本部 経理部長 堀内潤一
株式会社はてな コーポレート本部 経理部長

堀内 結論から言わせていただくと、使い勝手良く3年間使わせていただきました。おかげさまで上場も達成しました。

 今は経理部のわれわれのみならず、経営企画部でも予算実績管理で使っています。ユーザビリティーの面で優れているシステムだと感じています。会計システムに対してはたいてい不満の声が漏れてくるものですが、そういった話も出ず、毎日サクサク利用しているという印象を受けます。

――はてなにおいて「MJSLINK NX-I」導入前にあった課題はどんなものだったのでしょうか。

堀内 IPOを視野に入れる前までは、担当の税理士さんが使っている会計システムと同じものを使っていました。2008年ごろリリースされた製品で結構古く、内部統制上の要件を満たせていなかったんですね。また、経理の日常業務においても不便な点が多く、改善しようと考えていました。

――2013年6月に「MJSLINK NX-I」が本稼働しました。状況はどのように変わったのでしょう。

堀内 標準的に備わっている機能が豊富で、管理資料の幅が増えましたし、経理業務の標準化にも大変役立ちました。監査法人さんのやりとりでも先方が欲しいデータをすぐにアウトプットできる環境が整い、お互いに効率を上げられたと思っています。監査法人さんからも事務工数の削減に役立ったというお言葉をいただいています。

――操作面での使い勝手についてもあらためて教えていただけますか?

堀内 操作性、ボタンの配列など、直感的に分かりやすいんですよね。マニュアルにあまり頼らずに済みます。新しく入社した担当者もすっとなじみました。システムをリプレースする場合なかなかなじめないということも起きがちなんですが、そんなこともありませんでした。

――はてなの場合、本社が京都、本店が東京にある2拠点体制です。経理面での連携はどうしているのでしょうか。

カルチャー - 株式会社はてな カルチャー - 株式会社はてな

堀内 基本的には東京で完結しています。京都では表計算ソフトで小口現金の出納を付けていて、その結果を送ってもらっています。それを「MJSLINK NX-I」に「仕訳インポート機能」を活用して取り込めば自動的に仕訳ができる仕組みです。

――上場までを振り返って特に「これは助かった!」と思ったポイントを教えてください。

堀内潤一 株式会社はてな コーポレート本部 経理部長

堀内 これまでの座談会、対談でお話ししてきた数々の機能はもちろんなんですが、ミロク情報サービスさんのシステム支援サポートのおかげで財務会計システムのカットオーバー・安定稼働ができたということが特に印象深いです。

――サポートの手厚さに毎回触れていましたね。

堀内 財務会計システムの新規導入や大幅な変更というのは、経理担当者にとっては、1~2回経験するかしないかという規模の一大プロジェクトです。どうしても個人での経験値というものはそんなにない。

 旧システムとの並行稼働で新旧システムでの入力がぴったり一致した段階で「これで完全に移行できる」ということを確認してから、本番環境にカットオーバーさせるというのが定石です。通常のカットオーバー時期は事業年度の期首が多いと思います。理由は、バランスシートの期首残高のみを移行すればよいからです。

 はてなでは期中カットオーバーとなりました。それに加えて勘定科目体系も新システム稼働に合わせて見直しを行いました。今考えると、あれもこれも、というような状況でしたね(笑)。しかし、上場準備の兼ね合いもあって、会計監査を受ける関係上、事業年度の期首まで待っていることはできませんでした。大変でしたが、カスタマーサポートの担当者の方が頻繁に訪問してくださいましたし、全体の移行スケジュールから細かいタスクまで適宜精査いただきました。

――トラブルが許されない状況でのサポートは心強いですね。

堀内 だいたいキックオフから6ヶ月くらいのスパンで移行しようというロードマップを作っていました。こちらの作業が後手に回っているときはしっかりお尻をたたいてくださって、最後まで見ていただきました。その点がやはり感慨深いところです。導入支援というのは「人」によるところも大きいですし。

――他社のサポートとはどう違うのでしょうか。

堀内 ここまできめ細やかな訪問指導というのはあまり経験がなかったですね。システムの入れ替えはどの会社の製品でもとても大変だと思うのですが、まとめて訪問するだけだったり、電話で済ませていたり。

――無事システムの入れ替えが終わって軌道に乗った後は、コールセンターのサポート利用にシフトしたとのことですが、現在も利用していますか?

堀内 経理部の入力担当者が2~3ヶ月に1回くらい利用しています。操作に慣れるにつれ、われわれも習熟度がアップしていくので、電話で解決できるケースが多くなりました。コールセンターでいったん一次受付をしていただいて、その後折り返しの電話をいただくのですが、ストレスを感じないタイミングですぐ電話してくださいます。新しい機能や設定などの操作をする際にどうしても電話で内容を伝えることが難しい場合は、遠隔操作で一緒に画面を見ながらレクチャーしてもらえるサービスを利用しています。

堀内潤一 株式会社はてな コーポレート本部 経理部長
堀内潤一 株式会社はてな コーポレート本部 経理部長

――他に、ミロク情報サービスさんが提供するサービスやセミナーの中で利用したものは?

堀内 「平成28年度税制改正大綱」についてセミナーのご案内をいただきまして、出席しました。大綱、つまりドラフトの段階で非常にスピーディーに情報をいただけるため、経理部の定例イベントとして毎年出席しています。保守サービスに加入していて、無料でご招待いただけますので、今後も利用したいと思っています。

――これまでも上場後も、経理・経営体制にスピードが求められるのではないかと思います。その点で「MJSLINK NX-I」はどのように役立っていますか?

堀内 はてなのようなベンチャー企業は、スピーディーに月次決算を組むことが求められます。その都度経営層に対し、比較財務報告書や科目別推移財務報告書などを適宜レポーティングしていまして。1つのマイルストーンに向かって、経営層全員でレポーティング内容を認識できていると感じます。財務会計システムからすぐに必要とする帳票を出力できることで、担当者の負担減や効率化につながっていきます。

■ ITベンチャー企業にMJS製品をおすすめするポイントは?

――はてなのようなITベンチャー企業がMJS製品を導入するに当たって、どのような点がおすすめできますか?

堀内潤一 株式会社はてな コーポレート本部 経理部長

堀内 IPO準備の検討をきっかけとして、経理担当者を招聘して経理面を整えるという会社さんは意外と多いと思います。そういった場面で必然的に自社に据え置く財務会計ソフトの選択が必要となります。導入した後は長く付き合っていかなければならないものですので、標準装備されている機能やオプション機能の豊富さ、ユーザーインターフェースの見やすさ、シンプルさといったものが求められます。

 はてなの場合はIPO準備に当たり、ミロク情報サービスさんの製品が確実性の高い選択肢であるという判断があって、そこからスタートしたという感じですね。実際に「MJSLINK NX-I」を使用して、導入してよかったと思っています。はてなを小さな成功例として、他の企業さまにも十分ご推薦できると考えています。

――「ITベンチャー企業すべてがIPOを目指すわけでもない」という見方もあるかと思います。IPOを選択しない会社でもシステムを導入するきっかけはあるのでしょうか。

堀内 非上場のままでも財務諸表を利用する局面が多くあると思います。例えば、資金調達の場面ですね。銀行さんや投資家さんにはタイムリーなレポーティングが必要となってくると思います。そこが難しいとなると、外部監査を受けていない会社の場合には、なかなか財務諸表の信頼性を担保していただけない状態になるのではないかと思います。ミロク情報サービスさんの製品を導入して財務会計システムを上場レベルまで引き上げるのは有意義なことだと思っています。

――財務会計システムによる経理業務の標準化の意義について教えてください。

堀内 元帳管理を主な目的とするシステムの場合、推移表や複数の補助科目体系が標準装備されていることはあまりありません。表計算ソフトなどでデータを加工したり転記したりして、それがマスターデータになっているということもあります。そういった運用でも使っていけるとは思いますが、一度標準化してアウトプットできる環境が整えば、誰にとっても使い勝手が良くなります。

 ITベンチャーには急激な成長を遂げる可能性があり、そのタイミングでさらに成長性を広げて上場への内部管理体制作りを考えようとすると、最終的には上場申請期を含めて5年を公開可能な状況にしなければならない。対外的な資料を見やすく、ある程度のスピード感を持って出すことが求められる場面で、それを人力で頑張るかシステムでやっていくか、大きな選択になると思います。

――標準化については監査法人さんも同じように考えていらっしゃいますか?

堀内 監査法人さんも同じ意見でした。会計監査は「二重責任の原則」により成立しています。財務諸表は会社(経営者)が作成する責任があり、監査法人が監査する義務を負っています。お互いそれらを履行することにより形成される信頼関係を基盤として成り立っているように思います。こちらから提供した財務データをもとに監査法人さんが監査手続の過程で分析資料を作られていると思いますが、推移表や構成比率、対前年度比較など財務データについてビジュアル、一覧性などを気に入っていただいているようです。監査法人さんは何社ものデータを見ているので、とにかく見やすく使いやすく、シンプルなものが良いようですね。

■ 上場後の展望、はてなの経理が目指す“強い経理部”

堀内潤一 株式会社はてな コーポレート本部 経理部長

――財務会計システムの変更は「1~2回経験するかどうか」のことだと伺いました。今後システムの変更の可能性はなかなか存在しないのでしょうか?

堀内 頻繁にはないですが、売上の桁が増えたり事業部門が増えたり、他にも管理指標が増加したり……ということであればシステムの変更はあり得ます。ミロク情報サービスさんの製品には「Galileopt NX-I」という上位機種もありますので、そういったタイミングで検討の余地があるかと思います。

コンセプト|Galileopt NX-I|ソフトウェア|企業のお客様|株式会社ミロク情報サービス コンセプト|Galileopt NX-I|ソフトウェア|企業のお客様|株式会社ミロク情報サービス

――上場を果たした今、経理部の展望や目標について教えてください!

堀内 今後は四半期決算が必須になってきます。スピードはもちろん、クオリティーも要求され、両方に対応しなくてはなりません。税務面では、税制改正トピックスは毎年必ず発生しますし、消費税率の変更や軽減税率導入の可能性もあり、対応が必須となってきます。また会計面では、企業会計基準委員会(ASBJ)による「収益認識に関する包括的な会計基準の開発についての意見の募集」なども開始されています。数年先の経理部門で働く方にとっては激動が予想されます。

 はてなの経理部では、1分野のみに特化してその分野の専門知識を身に着けるよりも、オールマイティーな能力開発をしていくのが理想と考えています。これから会社の規模が大きくなって部署の人数が増えても、ミロク情報サービスさんの製品は誰でもとっつきやすく使いこなしていけるシステムだと思います。上場後も活用させていただいて、“強い経理部”になれたらと思っています。

堀内潤一 株式会社はてな コーポレート本部 経理部長
[PR]企画・制作:はてな
写真:赤司 聡

このページの先頭へ▲