導入事例

[導入事例]日本清酒株式会社

  • ユーザー数
  • 業種
  • 利用分野
  • 会計制度変更に伴うシステム改修が
    自社では困難に
  • 経理部門の残業が日常化
  • 制度変更にもタイムリーに対応
  • 業務効率アップで残業時間が減少し
    内部統制強化への注力が可能に

導入の背景 制度変更への迅速な対応を求められオープン化を決断

筒井 氏

 北海道をビジネスの拠点に据え、清酒「千歳鶴」や厳選した道産の大豆・米・水を用いた「寿みそ」、良質な余市の葡萄を原材料に造られる「余市ワイン」などを製造している、創業140年を迎えた日本清酒株式会社。1872年に柴田與次右衛門が酒造りをきっかけに創業し、1897年には7酒造者が企業合同して「札幌酒造合名会社」を設立、その後8社が企業合同することで1928年には現在の「日本清酒株式会社」となる。現在は、札幌唯一の酒蔵として地産地消を目指した安全・安心をテーマに商品造りを行うことで、地元・北海道に根ざしたビジネスと並行し、シンガポールや中国を中心とした東南アジアなど、海外マーケットへの進出を積極的に展開している。
 そんな同社は、業務の効率化を目指してホストコンピュータを1970年に導入し、自前でプログラマーを抱えて財務会計や販売管理システムを構築していた。しかし、会計制度が変更されるたびに多くの時間とコストをかけて仕組みの変更を行う必要があったと取締役 経営企画部長 海外戦略室 佐藤 哲康氏は当時を振り返る。「上場はしていませんが、資本金の関係で有価証券報告書の提出が義務付けられていたこともあり、会計制度の変更などにもフレキシブルに対顕在化したことで、よりオープンな仕組みに変える必要に迫られたのです。」

 

導入のポイント 基幹システム全体の総合的な提案力が決め手

 清酒と味噌、ワインという3つの製造部門を抱える同社が構築していた経理システムは、それぞれ顧客のニーズに合わせて作り込まれたものとなっており、締め日や支払サイトが個別に設定されているなど、業務が煩雑化していたと佐藤氏。「基本的な処理はすべて紙の伝票で処理しており、Excelを駆使してすべて電卓で計算するなど、経理作業に多くの時間と労力を費やしていたのです。」そこで、新たな仕組みに変えることを検討し始めた佐藤氏。同時に、販売管理や生産管理などについてもホストコンピュータがベースになっていたこともあり、財務会計を含めた基幹システムの大掛かりな刷新を計画することになる。
 そこで、白羽の矢が立ったのがミロク情報サービスだった。「数年前から足繁く通っていただいていたことがきっかけで、我々の課題を正直にお話して提案をお願いしたのです。財務会計の仕組みだけでなく、他のベンダも巻き込みながら基幹システム全体の刷新が可能だという、その提案力を高く評価しました。」
 そこで、2006年4月にミロク情報サービスの業務パッケージ「MJSLINKⅡ」の導入が決定され、基幹システムの刷新プロジェクトがスタートすることになる。

導入のプロセス 刷新プロジェクト推進で全社の意識も変革

 プロジェクトがスタートしたものの、当初は現場からの反対もありスムーズに進まなかった部分もあると佐藤氏は回顧する。「システムを変えるためには、企業の体制だけでなく、そこに関わる人も変わる必要があります。特に生産管理の面では、これまでやってきた仕組みを変えることになる部分もあり、現場からの抵抗も少なくなかったです。」
 つまり、企業として明確な意思を持って、従来の「システムを業務に合わせる」という考え方から、「業務をシステムに合わせる」ことへの転換を選択したのだ。佐藤氏は、若手を中心としたプロジェクトメンバーを招集し、時代の変化にも即応できるフレキシブルな仕組みを目指すことになる。特に、醸造業の現場では職人気質の人も多く、中でも清酒は原材料となる米の種類も豊富。精米から洗米、蒸し、麹造り、酒母造り、仕込み、発酵など、数多くの工程が存在しており、その管理が複雑化せざるを得ない面も。そこで、工程のシンプルな味噌の部分から段階的に導入を進めていった。
 2006年から始まった基幹システム刷新のプロジェクトは、現場との調整を含めて仕様を固めていきながら2008年1月よりテスト稼働を開始し、10月より財務会計を含めた基幹システムが本稼働することになる。

導入の効果 業務の平準化と月次決算の短縮で内部統制強化も実現

活用風景

 現在は、本社に業務パッケージ「MJSLINKⅡ」や販売管理及び生産管理パッケージが導入され、各工場に対してシンクライアントソフトである「Citrix XenApp」経由で画面を配信、ネットワークはVPNを活用してセキュアなネットワーク網を構築している。清酒については製造ラインと瓶詰加工ラインに1台ずつ、味噌、ワイン及び本社に1台ずつ入力端末が設置され、製造工程で発生する様々な経費の入力が行われている状況だ。請求書など現場で入力できないものは経理部門で入力している。
 特に財務会計の面では、同社独自の運用からパッケージに沿った運用に変更することで業務の平準化を達成、会計制度の改定にも柔軟に対応できる状況となっている。「以前の仕組みでは、システムの変更に3カ月あまりを要していたこともありましたが、今ではパッケージ側での対応だけで済むようになっています。」と佐藤氏。
 また、月次決算の短縮についても大きく貢献していると佐藤氏は評価する。「以前は、それぞれの工場から個別に情報が届くことで、月末の締め作業に1週間あまりを要していました。今では、各工場から確定した情報が指定した期日に届くようになり、迅速に月次決算が行える状況です。」
 さらに、以前は手書きの伝票によって業務を行っていたが、現場での入力作業が進んだことで経理部門の業務負荷を軽減しながら、内部統制環境の整備にも一役買っている。「出張旅費精算なども、以前は紙の伝票に営業が起票し、経理部門が再度入力する運用でしたが、ワークフロー機能を活用することで処理の自動化に繋がっています。経理部門では内部統制環境の強化など異なる業務に時間を割けるようになりました。」
 他にも、税理士にデータを受け渡す前に、法人税や消費税などのシミュレーションを申告システムで行うなど、様々な業務に「MJSLINKⅡ」が活用されている。
 ミロク情報サービスに対する評価については「営業や技術の方の全面的なサポートのおかげで、何かあれば迅速に対応していただけています。実は、「MJSLINKⅡ」の給与大将は後から導入した経緯がありますが、その際にも遠隔地からリモートで対応いただける環境があったため、その場で不明点を解消することができました。手厚いサポートという面で非常に満足しています。」と佐藤氏は語る。

今後の展望 業務効率化を含めたさらなる成長を求めて

 今後の展望について佐藤氏は「今回基幹システムを新しくしましたが、導入したことが100%ではなく、あくまでスタートに立った段階です。業務の効率化も含めて、これからミロク情報サービスとともにシステムを進化させていきたい。」と語る。中でも、原価管理を徹底させるべく生産管理システムも今回新しくしているが、醸造業という業態の難しさもあるため、今後さらに改善していきたいと佐藤氏。
 また、固定資産管理についても、別パッケージから「MJSLINKⅡ」への置き換えを検討中である。
 業績と時代の動きを迅速に判断していきながら、さらなる業務効率化に取り組んでいきたいと佐藤氏に展望を語っていただいた。

UserVOICE「使いやすさ」への声

加藤 氏

日本清酒株式会社
人事総務経理課
課長
立花 成友 氏

Excelでの取り込みが便利
売上や仕入など入力の手間がかかるような処理が発生した場合、すべてExcelにて一度起票し、それを直接取り込むことが可能となっています。伝票数が多くなると画面で入力するのは非常に大変です。そんなときにExcelでの取り込み機能があってとても助かっています。
使いやすくカスタマイズしやすい
画面の名前やタイトルなども変更できるため、現場に分かりやすい入力画面が提供できるのはうれしいですね。また、担当者別にメニューが作成できるため、工場や部門ごとに必要なものだけ表示させています。余計な項目を表示させないことで迷わせないUIが提供できる機能にも助かっています。
システム構成図

導入企業様ご紹介

日本清酒株式会社
  • ●所在地

    〒060-0053
    札幌市中央区南3条東5-2

  • ●代表者

    代表取締役 白髪 良一

  • ●設立

    1928年

  • ●社員数

    52名(連結78名)
    ※2010年9月30日現在

  • ●主な業務

    清酒、ワイン、リキュール、味噌の製造・販売

導入企業様ワンポイントPR
創業140年、開拓者魂を受け継ぐ札幌で唯一の酒造メーカー

創業明治5年(1872年)に札幌で初めて酒造りを営んだ柴田酒造店を前身とする当社は、北海道を拠点とする醸造メーカーです。お客様に長年愛されている清酒『千歳鶴』をはじめ、厳選した道産の大豆・米・水を用いた「寿みそ」、良質な余市の葡萄を原材料に造られる「余市ワイン」など、これからも皆様に安全・安心・おいしさをお届けできる醸造メーカーでいられるよう、会社一丸となって全力で取り組んでいきます。

このページの先頭へ▲