記事制作:税経システム研究所

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2020/09/03

質問

「ミロク画廊」は、都心の繁華街で長年、美術画廊を経営してきました。しかし、美術品の販売だけでは営業収入の伸びには限界がありました。あなたが経営者なら次のうちどの新ビジネスを導入しますか?

パターン1

画廊事業はやめ、店舗を賃貸にする。

パターン2

毎月一定額で壁掛けアートのレンタルビジネスを始める。

パターン3

観光客等のお土産になるような絵画を中心に取り扱うようにする。

この質問をイメージして以下のストーリーをお読みください。
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落ち着いた中に明るい雰囲気も!

「ミロク画廊」は、都心の繁華街で長年営業を行ってきました。以前は、富裕層の顧客に信用が厚く、ショッピングの行き帰りに顔を見せる年配者が多かったのです。最近はこの辺りには30~40代の主婦や若いご夫婦も目立ち始めました。

2年前 ~老舗の画廊は経営の悩みを抱えていた……

ミロク画廊が取り扱っている美術品は、金額が高価となるケースが多く、購入してくれる法人客や個人客はなかなか増加せず、逆に減少傾向が続いています。今後も画廊事業を継続していくか否かに悩んでいます。画廊ビジネスはこのままでは先細りが見込まれ、いっそのこと、店舗が都心の繁華街にあるので、好立地を利用して、画廊を閉じて、店舗を賃貸にまわしてみることも候補に挙げています。また、外国人観光客のインバウンド消費など、日本文化の香りを感じる商品を求めたり、日本文化や慣習の体験を現地で味わいたいという外国人のニーズも高まっています。

質問

「ミロク画廊」は、都心の繁華街で長年、美術画廊を経営してきました。しかし、美術品の販売だけでは営業収入の伸びには限界がありました。あなたが経営者なら次のうちどの新ビジネスを導入しますか?

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パターン1

画廊事業はやめ、店舗を賃貸にする。

パターン2

毎月一定額で壁掛けアートのレンタルビジネスを始める。

パターン3

観光客等のお土産になるような絵画を中心に取り扱うようにする。

画廊事業をやめ、店舗を賃貸に出すことも可能ですが、せっかく長年、都心で美術関係のビジネスを手掛けてきたのですから、蓄積してきたノウハウを活用したいものです。
 

ミロク画廊のオーナーが取った道はパターン2でした。それはどのような理由からでしょうか?

 

長期的に見れば、新型コロナウイルスの影響でいなくなった外国人観光客も戻ってくるかもしれませんので、外国人によるインバウンド消費に期待する道も考えられるでしょう。しかし、観光について今はまだ先行きが不透明で、厳しい状況が続きそうです。また、どのような絵画が好まれるのか、そういった絵画をどのように調達するのか、土産物としてどの程度の価格で販売でき、かつ採算がとれるのかなど、クリアすべき課題も多そうです。

娘のファッションセンスからヒントを得た!

ミロク画廊のオーナーには子供が2人います。OL生活3年目を迎えた娘に最近変化が生じているのに気づきました。昨年の今頃に比べると、ファッション傾向に目立った変化があり、ファッションセンスがあか抜けてきたようです。さては、素敵なボーイフレンドでもできたのかと、妻共々安心するとともに喜んでいました。

オーナー 最近、きれいになったね! 何か前より大人の雰囲気ですごく素敵だね
そうー? パパに気づいてもらえて嬉しいわ!
オーナー ファッションのセンスもずっと向上したように思うんだが。そんなに会社の給料がいいの?
給料はあまり変わらないわ。でもファッションに対する考え方が変わったの
オーナー へー。ファッションに対する考え方がどのように変わったの?
実は、洋服は今まで自分で買ってたけど、私の給料じゃ毎月、シーズンに合わせてそのつど新製品を買うのは無理なの。だから、今若い女性の間で人気の洋服のレンタルサービスを利用しているの
オーナー そのレンタルサービスは、どんなシステムになっているの?
毎月一定の金額を支払うと、毎月3着まで同時にレンタルが可能なの。何度でも他の服と交換ができて、気に入った服は割引で購入することもできるの
オーナー そうなのか。いつもいろいろな新しい服を着ていて、流行にも敏感みたいだから、ファッションセンスが本当に良くなったと、母さんと話をしていたんだ。せっかくおしゃれしてるんだし、来週の週末にファッションの街、表参道にランチにでも行こうかね
やったー! パパとお出かけね、楽しみ-!!


ミロク画廊のオーナーは、娘の話を聞いて、自分が悩んでいる経営課題の解決に役立つのではないかと思いつきました。そこで早速、洋服のレンタルサービスを手掛けているサイトを検索し、このビジネスがサブスクリプション(定額サービスなど)と呼ばれ、近頃、さまざまな分野で活用されているビジネスモデルであることを確認しました。

最近では顧客側のニーズも、「購入・所有」から「賃借・利用」の傾向が強まっているようです。美術品も、高価で販売できれば一度に大きな利益を上げることもできますが、なかなか購入してもらえない状況では収益が得られません。いろいろとシミュレーションしてみた結果、レンタルであれば、一度に大きな利益を上げることはできなくとも、安定して利益を上げることができ、結果的により多くの利益につながりそうだということが分かりました。
 
ミロク画廊のオーナーは、手始めに気楽に室内でいろいろな美術品を楽しめるように、「壁掛けアート」のレンタルサービスを開始しました。月ぎめで一定額のレンタル料を受け取り、毎月、室内の壁掛けに簡単に飾れるようなアート・美術品を貸し出すことにしました。アートには日本画、洋画、版画、写真、モダンアートなど、長年の画廊ビジネスの知識や人脈を活用し、魅力的な商品ラインアップをそろえました。また壁掛けアートについての相談やコンサルティングサービスにも力を入れました。ウェブ上でのユーザ-サイドの反響も上々で、購入するには勇気のいる美術品を手軽に楽しむことができ、日常生活の中に明るさと新鮮な刺激を与えてくれると好評です。口コミに加えて、SNSやインスタなどに取り上げられることも多くなり、サイトへの登録者もどんどん増加しています。

ワンポイント解説「サブスクリプション」サブスクリプションとは、一般的に、定額課金をすることで、モノやサービスなどの利用権を一定期間付与するようなビジネスモデルのことを言い、定額ビジネスなどと呼ばれることもあります。顧客側のニーズも、「購入・所有」から「賃借・利用」の傾向が強まっています。典型例としてよくライドシェアや民泊サービスが挙げられますが、最近はさまざまなサブスクリプションビジネスが登場しています。
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