国際税務は税理士にとってやっかいな分野です。日常的に扱う件数が少なく、頻度が低いために、処理にとまどうことがしばしばあります。しかし、徐々にではありますが、実務で国際税務に出会う頻度が増えつつあります。
国際課税は国内法だけでなく、租税条約も関係します。そして、租税条約は相手国によって異なる場合があり戸惑う場合もあります。今まで問題となった国際税務に関する事例について、法令・通達の内容、実務上の取扱いなどについて研究を重ねることで、今後の事務所運営に資するものと思われます。
そこで、MJS税経システム研究所の税務システム研究会では2016年から「国際税務事例研究会」を開設し、国際税務の重要テーマについて、参加者の皆様の意見発表や情報共有を含めた実践的な事例研究を行っています。
2020年度においては、第1回目では国際課税の基本(国内法と租税条約)を概観した後、基本的事例で確認します。2回目以降は、具体的事例に基づいて現場で役立つ実践力を養成していただく場としたいと存じます。是非とも本研究会にご参加をいただけますよう、ご案内いたします。
株式会社ミロク情報サービス 代表取締役会長/税経システム研究所所長 是枝伸彦