経理処理の合理化と会計事務所とのスムーズな連携で、財務状況を正確に把握する。
導入事例
株式会社コールベック 様
2018年2月7日
「楽たす振込」がコスト削減に寄与
税理士事務所との連携が円滑な処理に大きく貢献
“楽して同じ結果が出る”ことは、経理にとって大変ありがたい環境
71名
衣料品小売業
- 事業規模が拡大するなかで手作業による経理処理の負担が急増
- 自計化に向けて新たな環境づくりを希望
After:導入後の効果
- 複数会社の経理を一括で管理し業務効率化にも寄与
- 税理士事務所の支援のおかげで安心感が醸成
事業拡大を続けるなかで経理業務の基盤を検討
アメリカンカジュアルに造詣の深い高橋 康裕社長が1983年に長崎で創業し、現在では著名な国内有数のブランドも複数取り扱っている株式会社コールベック。紳士服や婦人服、服飾雑貨を取り扱う12店舗を地元長崎に展開、衣料品小売業として県内でも有数の規模を誇っている。ブランドによって関連会社を設置。現在はBEAMSを手掛ける株式会社ブイ・オー・シー、Paul Smithを展開する株式会社エムアンドピー、そしてMargaret Howellを取り扱う有限会社ペドラーズを傘下に持つ。オンラインショップでの展開も進め、マルチチャンネル化を推進しながら事業拡大に積極的に取り組んでいる状況だ。
そんな同社が財務会計パッケージを導入したのは、今から十数年前。創業当時は手作業による経理処理を行ってきたが、事業規模が大きくなるにつれて作業負担が大きくなり、何らかの仕組みが必要になったと、経理責任者である総務課 課長 深堀 由紀子氏は語る。
税理士事務所の支援で自計化推進を決断
新たな仕組みを検討するなかでミロク情報サービス(以下、MJS)を知ったのは、地元長崎にあるアイジータックス税理士法人の代表税理士、岩永經世先生からの紹介だった。実は創業時から岩永先生にお世話になっており、手作業による業務処理の時代から顧問先としてアドバイスを受けていたという。創業以来事業を拡大し続けているなかで、積極的に自計化を推進する岩永先生からMJSを進められたのが導入の経緯だ。
税理士事務所との連携を考慮したうえでMJS製品の導入を決断し、現在に至るまでMJSの財務会計パッケージを活用し続けている。また、従業員の給与計算についてもMJSのソリューションを利用しており、従業員のマイナンバー管理やデータバックアップに関するソリューションなども、MJSが提供するものを中心に採用している状況だ。「数字の面から支援いただいている税理士事務所と連携しやすいのはとても大きい。自計化を進めるなかでは、税理士事務所が活用しているソリューションを導入するのがサポートの面でも最適です」と深堀氏は評価する。
効率化だけでなくコスト削減にも大きく寄与
現在は、中小・小規模企業向けパッケージ「ACELINK NX-CE」の会計および給与を中心に、日々の仕訳や従業員の給与計算を行っている。手続き上必要な従業員のマイナンバー管理は「MJSマイナンバー」を、データバックアップについては「MJSセキュアストレージサービス」を、そして外部からの脅威への対策を強化するべくFortiGateなどを活用。経理業務からセキュリティー対策まで、幅広い範囲でMJSのソリューションを導入している。日々の運用は、毎日午前中に店舗から売上実績の報告や経費関連の領収書が届き、手入力で仕訳処理を実施。月末には月次の締めと給与システムでの給与支払いなどが行われ、必要に応じて「ACELINK NX-CE」に入力する運用だ。ただし、路面店と商業施設内の店舗では会計処理が異なる部分もあり、一度、表計算ソフトで情報を整理したうえで会計入力しており、将来的には表計算ソフトから自動取り込みできるような環境づくりも視野に入れている。
同社では現在、関連会社を含めた4社分の経理処理を「ACELINK NX-CE」を利用して行っているが、カードなどの支払いによる売掛処理が店舗ごとに発生するため、その売掛明細は毎月膨大なものになる。インターネット販売など販売チャンネルの多様化も進むなかで売掛件数も増えており、確実に入金されたかどうか確認する機会が増えているという。そこで重宝しているのが検索機能だ。「何の仕訳科目を使っているのか、この商品は課税対象なのか、消費税の税率切り替えのタイミングはいつなのかなど、過去の情報を調べる際に検索機能を頻繁に使っています」と深堀氏。使い勝手の面では、バージョンごとに機能改善が行われることで、業務効率化に寄与していると深堀氏は評価する。「以前は何度かクリックして選択していかないといけなかった訂正処理が、今は一覧画面からシンプルにできます。事業規模が拡大して処理件数が増えても少人数で対応できるのは、そんな機能改修が積み重さなったおかげです」。
最近では、MJSの振込代行サービス「楽たす振込」を新たに採用したことで、振込手数料の大幅削減を実現しているという。「100社を超える取引先があるため、振込手数料はかなりの金額になります。楽たす振込に切り替えたことで、年間数十万円規模でのコスト削減が可能になったのです。労せずしてそれだけの経費削減につながったわけで、まさに私が求めていたソリューションでした」と深堀氏。銀行のネットバンキングと比べても、コスト的に「楽たす振込」のほうが大きなメリットが得られているという。「導入に際しては、MJSの方がサイト登録作業を一緒に行ってくれたうえ、支払先の登録方法まで説明してくれました。運用までの実際の登録作業は自社で行い、画面を見ながら簡単に進めることができました」。そして、試しに数件の振込処理をしてみて問題がなかったので、すべてを「楽たす振込」に移行するようにしたとのこと。「途中、支払先の名称が微妙に違っているため、登録の際にエラーが出たりしましたが、チャットサービスや支社の方に問い合わせて、すぐに解決。その後は問題なく運用しています」と、深堀氏は語る。
税理士事務所との連携については、月次監査時の指導をはじめ、日々の経理処理で不明点があれば相談しながら進めている状況にある。店舗統合などによって借り入れや減価償却の扱いなどに大きな動きがある場合には、税理士事務所に相談を仰いだうえで処理することも多い。「入力した情報は自動的に税理士事務所に送られますし、何かあればiCompassコミュニケーション(リモートツール)からでも訂正いただくことができます。タイムラグもなく、安心感もあります」と深堀氏。同じ環境が税理士事務所にあるからこそ、入力方法など具体的な相談にも対応してもらうことができているという。「例えば社員の業務評価など給与明細には出したくないものの、給与システム内で管理したい項目などもあります。どこに記載すればいいのかといった具体的なことが相談しやすいなど、税理士事務所と連携するメリットはとても大きい」と評価する。
さらなる機能の習熟と新たな機能への期待
今後については、引き続き経理処理に関する業務改善を続けていきながら、活用できてない機能の習熟に努めていきたい考えだ。「まだ使いこなせていない便利な機能がたくさんあるはず。セミナーなどを通じて現状の業務に適した機能を見つけて、さらなる効率化につなげていきたい」と深堀氏は意欲的に語る。
また、現状は直接入力する機会が多いが、いずれは領収書などの証憑をスキャンして自動入力できる仕組みや給与システムから労働条件通知書といった各種帳票が出力できる機能など、新たな機能に対する期待も寄せている。「使い勝手はどんどん良くなっています。業務効率化に向けて新たな機能が追加されることを期待しています」と最後に締めくくった。
導入事例で紹介されている製品・サービス・シリーズ
中小企業向け業務パッケージ
エースリンク エヌエックス シーイー
電子帳簿保存法対応
インボイス制度対応
経理処理の合理化と会計事務所とのスムーズな連携で、財務状況を正確に把握する。
経理処理の合理化をサポートし、システム化による業務全体の効率化を実現し、業務改善を支援。複数の担当者での同時操作も可能です。
- 財務・会計
- 税務
- 給与
- 販売管理
- 資産管理
- オンプレ/IaaS
振込代行サービス
ラクタスフリコミ・ラクタスキュウヨフリコミ
振込のコストも手間も本当はもっと削減できる。
仕入・業者への支払や経費精算、社員への給与・賞与の振込手続きをミロク情報サービスが代行するクラウドサービスです。
- 振込代行
- 給与
ユーザーボイス
「使いやすさ」への声
報告時に求められる帳票が容易に出力できる
社長に数字を伝えるときには、財務諸表などを出して伝えたり、数字の比較など分析を加えたレポートを出したりすることも。特に前年度との比較資料は求められることも多いものの、MJSであれば各種帳票が簡単に出せるため、負担なく社長の要望に応えることができています。税理士事務所の月次監査の際にも帳票が必要になりますが、すぐに出力できるために重宝しています。
安心感を醸成するストレージサービスが魅力
数年前まではデータ保全のためにDAT テープを使って定期的にバックアップを行ってきましたが、定期的な運用で負担も少なくありませんでした。今ではMJSのデータセンターで自動的に保管されるMJSセキュアストレージサービスを利用しており、意識することなくデータ保全が可能です。停電などの心配が以前はありましたが、自動的にバックアップできているおかげで安心感の醸成につながっています。
私のイチオシ機能&サービス
問題を迅速に解決してくれるサポート力に感心!
MJS のサポートについては、きちんと業務を理解したうえで対応してもらうことが多く、充実した支援に助かっています。何かあれば真しに対応いただけていますし、“ひょっとして、こういうことありませんか?”など、こちらの状況を的確に察知してアドバイスいただくことも。業務上困ったことがあっても、迅速に解決できるのがとてもありがたいですね。
導入企業様のご紹介
株式会社コールベック 様
”今”が感じられるファッションを発信!
単なる流行だけではない、”今”を感じられるファッションを発信し続けている。扱うブランドは、国内外問わず多岐にわたる。1983年に1店舗目をオープンし、現在ではセレクトショップ5店舗、フランチャイズ店舗を7店舗経営中。実店舗だけでなく、オンラインショップも展開し、急成長を続けている。
所在地 | 〒850-0853 長崎県長崎市浜町8-11 |
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代表者 | 代表取締役 高橋 康裕 |
設立 | 1983年8月5日 |
構成人員 | 71名 |
主な業務 |
衣料品小売業 |
URL |
- 本事例の掲載内容は取材当時のものです。