浜田税理士事務所では今、自計化を行う顧問先には基本的に「かんたんクラウド」を提案するようにしている。しかし、中には「使い慣れた他社製ソフトがいい」という顧問先もあり、強引に薦める訳ではない。現在使っている自計化システムへの不満を顧問先から聞いた場合、あるいはこれから自計化に取り組もうという顧問先に対しては、日々の現金管理の重要性を説明する中で、「かんたんクラウド」なら事務所のシステムと完全連携していること、CSV変換の手間も不要であることを伝えると、納得する人も多いという。
もちろん新しいソフトへの移行に不安を覚える顧問先も少なくはない。そういった場合、浜田先生は次のような例え話をするのだという。
「自動車の場合、トヨタからホンダ、日産などの車種に買い替えるのは不安ですか?と尋ねます。別のメーカーの車に替えた際、取り扱い説明書を熟読しないと運転できない、なんてことはないでしょう。テレビを違うメーカーに買い替える時もそうです。受像機の仕組みをすべて理解する必要はない。自計化ソフトの場合もこれらと同じで、操作性やインターフェースは変わりますが、日付、科目、金額など入力する要素自体は大差ありません。こう説明すれば、納得していただけます」
導入から短期間で数多くの顧問先に使ってもらっている「かんたんクラウド」。浜田先生によると、ネットバンキングなどの金融機関との連携や、レシートのスキャナーによる取り込みなどについてはまだ積極的に活用されていないそうだが、以前から興味はあり、これからの課題だと感じているそうだ。また、個人事業主や小規模事業者向けの、収支を見える化する「MJSお金の管理」などにも大きな可能性を感じていると、クラウドを活用した今後の展望について語っていただいた。