
株式会社戦略会計ネットワーク 様
執行取締役 監査・部長
小野 晋氏
クラウドが導入されたことで、日頃から事務所と顧問先でデータを共有できるようになった。池戸先生は導入の効果としてもっとも大きかった点について「監査の効率が上がったこと」を強調する。
「クラウドの良さは帳簿を事前に見られることです。あらかじめ見て修正しておくことで、巡回の際には原票をチェックするだけで済みます。ポイントを絞ったうえで顧問先へ行くことができるので、貴重な時間を無駄にすることがない。サービス業はタイム&コストですから」(池戸先生)。
さらに、顧問先の自計化へのステップとしてもクラウドは最適だという。
「従来のスタンドアローンの場合、お客さまの方で1ヵ月放置されるようなこともよくあります。クラウドを使えば、一緒に進めることができる。また、いったん移行したら細かい設定等もなく、すぐに使えるという点でもお客さまの負荷が少ない。例えば消費税やマイナンバーなど、税率や制度の変更があっても、自動的に反映されるので、クライアント側で設定をしなくてもいいのは助かります。私たちも減価償却制度の改定など、システム側に教えられるようなケースもあります」(池戸先生)。
また、同事務所では「かんたんクラウド」と併せて「ACELINK NX-Pro」も導入することで、懸案だった事務作業の効率化を実現している。従来は記帳代行作業において担当者が前処理をしたうえでキーパンチャーが入力し、それをさらにチェックに戻すというフローで流れていたが、現在では担当者が直接入力できるように改善されたことで、入力部門の人手不足問題から解放されたという。