
現在は、事務所業務においては「ACELINK NX-Pro」が稼働しており、顧問先に対しては、税務処理はもちろん、給与計算や年末調整などの給与代行業務もサービスとして提供している。また、MJSが提供するオフィス・マネージャーを利用して事務所全体のスケジュール管理を実施しており、Googleと連携することで社外からスマートフォンでもスケジュール調整可能な環境を構築。「MJSマイナンバー」なども導入しており、顧問先のマイナンバー管理の要求にも対応できるよう準備している状況だ。
特に同事務所が力を入れているのが、顧問先の自計化だ。「iCompass NX」の会計や給与、販売をはじめ、小規模法人向けの会計ソフトである「ACELINK NX 記帳くん」を数多く顧問先に展開している。「ACELINK NX 記帳くんはシンプルな入力がメインですが、工事台帳の出力や独自の管理項目が必要な場合はiCompass NXをお勧めしています」。法人個人含めて顧問先のおよそ半数は自計化が行われており、今後も拡張していく予定だ。「自計化することで試算表など自社の数字が迅速に把握でき、顧問料などのコストも抑えることができます。逆に我々は、空いている時間で顧問先に役立つスキルをさらに磨くことで、サービス品質を高める努力をするのです」と吉井先生は力説する。自計化をお勧めする際には、自身を“庭師”に例えて説明することもある吉井先生。「雑草を抜くことは当然できますが、庭木の形を整えるなどポイントで我々を使ってもらったほうがコストも抑えられます。我々が記帳すると、どうしても決算しやすい形に補助簿を作成してしまうなど、その企業にあった方法にならないことも。管理会計上必要な項目を自由に設定できるという意味でも、自計化に取り組んでいただくほうがメリットにつながるのです」。
MJSについては、その対応力を評価しているという。「特筆に値するのは、サポートや営業対応の部分。会計以外のシステムについてもサポートいただける点は大きなポイントです」。専任のシステム担当者がいない同事務所にとって、豊富なソリューションを持つMJSにすぐに相談に乗ってもらえる環境はありがたいという。「例えていうならば、MJSは高級ホテルのような印象です。宿泊するという行為だけならビジネスホテルでも変わりませんが、“不快に思うことがない”という感覚。対応に不満を感じることがないのが魅力です」とMJSを評している。