記事制作:税経システム研究所

サービス業

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2017/11/03

質問

自動車整備業を営む「ミロクモーターズ」。仕事柄、「いつまでに直してほしい」という顧客の要望が強いため、スケジュール通りに作業ができず、残業が多いことが悩みの種です。あなたが経営者なら次のうちどの行動をとりますか?

パターン1

急ぎの仕事は単価を上げるなど、作業内容に応じて価格設定を見直し、社員に還元する。

パターン2

整理・整頓を習慣化することで動線をスムーズにし、仕事をやりやすくする。

パターン3

ラインごとに作業チームをつくり、各チームを競わせ、作業の効率化と時間短縮を達成する。

この質問をイメージして以下のストーリーをお読みください。
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残業が半減

自動車整備業を営むミロクモーターズは、3年前までは月70~80時間であった残業時間を、現在は30時間にまで減らしています。残業が減ったにもかかわらず、「早い、丁寧」が評判となり、今日も注文の電話やメールがたくさん舞い込んできています。

しかし、数年前のミロクモーターズはこのような状態ではありませんでした。

プレミアムフライデーって何のこと?

社長 おーい、明日の納車3台だぞ! 大丈夫だろうな?
先輩社員 はい。ってもう18時ですか。1台しか終わってないんで、また残業して何とかします!
後輩社員 夏休みに入ってから事故が多いですからね。こっちも寝不足で事故っちゃいますよ
先輩社員 おいおい、縁起でもないこと言うなよ。ってか口より手ぇ動かせよ
後輩社員 先輩、明日、月末の金曜日ですよ
先輩社員 だから、どうした?
後輩社員 あれ、知らないんすか? プレミアムフライデーって言って、社員全員で15時にあがるんですよ
先輩社員 ふざけたこと言いやがって、さっさと仕事しろ!
社長 <プレミアムフライデーかあ、夢のような話だなぁ。残業代の支払いもばかにならないし、残業を減らせないかなぁ>

質問

自動車整備業を営む「ミロクモーターズ」。仕事柄、「いつまでに直してほしい」という顧客の要望が強いため、スケジュール通りに作業ができず、残業が多いことが悩みの種です。あなたが経営者なら次のうちどの行動をとりますか?

▼あなたの思うパターンをクリック▼

パターン1

急ぎの仕事は単価を上げるなど、作業内容に応じて価格設定を見直し、社員に還元する。

パターン2

整理・整頓を習慣化することで動線をスムーズにし、仕事をやりやすくする。

パターン3

ラインごとに作業チームをつくり、各チームを競わせ、作業の効率化と時間短縮を達成する。

サービス内容に応じた価格設定は合理的ですが、他の会社との競争もあり、高サービスに高価格とはなかなかうまくいかないところです。また、社員に還元すればモチベーションは高まるかもしれませんが、残業を減らすことはできず、根本的な解決にはなりません。

ミロクモーターズが選んだのはパターン2でした。作業環境を整備することによって、仕事や作業場のムダがなくなり、結果として作業時間が短縮され、残業が減ったのです。

作業に競争という概念を取り入れることが効果的な場合があります。ゲーム的な要素があるとさらにうまくいく可能性も高くなります。ただし、これをうまく機能させるには作業チームの力量をそろえることなど、十分な配慮が必要です。

社員の意識改革で残業を減らした会社

取りあえず自分だけでもと、いつもより早く帰宅した社長。家族はちょうど食卓についたところでした。

息子 F1って本当にすごいんだよ。スピードの世界って感動するなぁ
あらあら、親子そろって車好きなんだから
息子 レースもだけど、ピットインってすごいよね。時間との闘い、超かっこいい。お父さんも車の整備だからあんな感じ? 俺も後継ごうかな~
社長 ああ <ドキッ、こっちは残業の山でスピードとは無縁だよ、トホホ>
父さんの会社じゃ無理無理。だって、F1のピットインみたいになんて整理整頓ができていないもの。工員さんたちがいつもあれがない、あれどうしたって言ってるんだから
社長 …… <帰ってこなきゃよかった>
F1ってよく分からないけれど、整理整頓ができないと強くなれないって、面白いわね
社長 <そうだ、これだ! 帰ってきてよかった!>
社長はすぐに書斎にこもり、整理整頓を軸とした職場環境の整備について調べ始めました。そうこうするうちに、作業時間と成果の関係、つまり「1時間当たりいくら稼げているか」が重要であることに気付いたのです。いくら仕事の依頼が増えても、それ以上に労働時間が増えていたら1時間当たり利益は減ってしまいます。1時間当たり利益が下がらないように、下がる要因が何かをよく考える必要があったのです。
 
社長の取り組みは作業現場の環境整備から始まりました。就業時間内に全社員が整理整頓を行います。道具を置く定位置を決め、道具の形のシールを貼って置き間違えをしないような工夫もしました。部品の棚割りも明確にしました。その効果は、モノを探し回るなど時間のムダがなくなる、といった直接的な効果にとどまりませんでした。常に仕事がしやすい環境を整え効率よく仕事をするという考え方が社内に浸透したことによって、それまで1人で行っていた塗装作業を「2人がかりですれば時間短縮が可能ではないか」など、社員が自発的に試行錯誤するようになり、さまざまな作業時間が短縮されるようになっていきました。こうして、作業の質を上げながら、残業時間を半減させ、顧客満足と従業員満足の両方を手にすることができたのです。
【ワンポイント解説】「1時間当たり利益」利益を総労働時間で割ったもので、社員の労働1時間当たりの利益を表します。整理・整頓を習慣化することで仕事をやりやすくするなど、社員の作業効率を高めることが、1時間当たり利益を増やすことにもつながります。
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